医師用治療情報

悪性胸膜中皮腫

2011.9時点最新版(更新日20091月9日)2011.9翻訳

この情報は主に医師やほかの医療従事者用です。
NCIの許可を得て翻訳した情報です。  | ホーム |



一般情報

悪性中皮腫の予後予測は通常難しいです。それは、診断に至るまでの時間と病気の進行速度に大きな差があるからです。様々な外科手術が、限られた患者さんに対して行なわれ、治癒ではなく長期生存をもたらします。大規模な胸膜中皮腫患者さんのさかのぼり研究(retrospective series) で、重要な予後因子は、病期、年齢、全身状態(performance status)、組織型であることがわかりました(1,2)選択された患者さんにおいて、様々な外科療法が可能です。積極的な外科的手術を受けた患者さんにおいて、長期生存と関連した因子は、上皮型、リンパ節転移がないこと、外科手術切除断端に癌がないことでした(3,4)。積極的な外科手術療法を受けた患者さんでは、リンパ節転移の有無が、重要な予後因子でした(3)。悪性限局型胸膜中皮腫の中央生存期間は16か月、進展型では5か月と報告されています。ときには胸膜中皮腫は横隔膜を貫通して成長するために、腫瘍の発生部位を特定することが難しいです。それぞれの研究間で患者さん選択に差があるので、治療成績の解釈は、慎重にならなくてはなりません。胸水と腹水は、患者さんの少なくとも66を占める重要な問題です。アスベスト(石綿:asbesto)曝露経歴は、胸膜中皮腫患者さん全体の約70% 〜80%と報告されています(1,5,6)

参考文献

  1. Ruffie P, Feld R, Minkin S, et al.: Diffuse malignant mesothelioma of the pleura in Ontario and Quebec: a retrospective study of 332 patients. J Clin Oncol 7 (8): 1157-68, 1989.  [PUBMED Abstract]
  2. Tammilehto L, Maasilta P, Kostiainen S, et al.: Diagnosis and prognostic factors in malignant pleural mesothelioma: a retrospective analysis of sixty-five patients. Respiration 59 (3): 129-35, 1992.  [PUBMED Abstract]
  3. Sugarbaker DJ, Strauss GM, Lynch TJ, et al.: Node status has prognostic significance in the multimodality therapy of diffuse, malignant mesothelioma. J Clin Oncol 11 (6): 1172-8, 1993.  [PUBMED Abstract]
  4. Sugarbaker D, Harpole D, Healey E, et al.: Multimodality treatment of malignant pleural mesothelioma (MPM): results in 94 consecutive patients. [Abstract] Proceedings of the American Society of Clinical Oncology 14: A-1083, 356, 1995. 
  5. Chailleux E, Dabouis G, Pioche D, et al.: Prognostic factors in diffuse malignant pleural mesothelioma. A study of 167 patients. Chest 93 (1): 159-62, 1988.  [PUBMED Abstract]
  6. Adams VI, Unni KK, Muhm JR, et al.: Diffuse malignant mesothelioma of pleura. Diagnosis and survival in 92 cases. Cancer 58 (7): 1540-51, 1986.  [PUBMED Abstract]

トップ



細胞分類

組織学的には、胸膜中皮腫は、線維性成分か上皮性成分か、あるいは両者の混在よりなります。上皮型は、しばしば末梢発生の未分化肺癌や転移性癌と混同されます。細胞診や胸膜の針生検によって診断しようとしても、しばしば役にたちません。小さい組織標本で胸膜中皮腫と腺癌を区別するのはとくに難しいことです。胸膜中皮腫を診断するときに、胸腔鏡検査は、診断に足りる十分な組織標本を採取できて有用です(1)。外科手術による大きな腫瘍塊を調べること、標本の特殊染色や電子顕微鏡検査はしばしば役に立ちます。最も有効であると報告された特殊染色法は、ジアスターゼ消化過ヨウ素酸・シッフ反応(periodic acid-Schiff diastase:D-PAS)、ヒアルロン酸(hyaluronic acid)、ムチカルミン(mucicarmine)、CEA、ロイシンM1(Leu M1)です(2)。組織学的所見が、予後判定にとって重要です 。多くの臨床研究で、上皮型胸膜中皮腫は肉腫型や混合型胸膜中皮腫より予後が良いことが示されています.(2−4)

参考文献

  1. Boutin C, Rey F: Thoracoscopy in pleural malignant mesothelioma: a prospective study of 188 consecutive patients. Part 1: Diagnosis. Cancer 72 (2): 389-93, 1993.  [PUBMED Abstract]
  2. Chahinian AP, Pass HI: Malignant mesothelioma. In: Holland JC, Frei E, eds.: Cancer Medicine e.5. 5th ed. Hamilton, Ontario: B.C. Decker Inc, 2000, pp 1293-1312. 
  3. Nauta RJ, Osteen RT, Antman KH, et al.: Clinical staging and the tendency of malignant pleural mesotheliomas to remain localized. Ann Thorac Surg 34 (1): 66-70, 1982.  [PUBMED Abstract]
  4. Sugarbaker DJ, Strauss GM, Lynch TJ, et al.: Node status has prognostic significance in the multimodality therapy of diffuse, malignant mesothelioma. J Clin Oncol 11 (6): 1172-8, 1993.  [PUBMED Abstract]

トップ



病期情報

病期Tの胸膜中皮腫の患者さんは、進行した病期の患者さんより予後は著しく良好です。しかし、悪性胸膜中皮腫は比較的まれな病気なので、病期ごとの正確な生存期間情報は限られています(1)。胸部外科の原理や臨床情報に基づいて提案された病期分類を下に示します(2)。これはブッチャー(Butchart)らによって提案された古い分類を改変したものです(3)。現行の国際TNM病期分類をふくみ、他に使用されている病期分類は、国際中皮腫関心集団International Mesothelioma Interest Groupによって要約されています(4)

病期 I: 壁側胸膜の被膜内に限局した胸膜中皮腫、つまり片側の胸膜、肺、心膜、横隔膜
病期 II 胸腔内(N1またはN2)リンパ節陽性である全ての病期T
病期 III : 下記への局所進展を示す胸膜中皮腫
つまり胸壁か縦隔、心臓や横隔膜や腹膜を貫くもの、胸郭外や対側
( N3 )リンパ節転移の有無は無関係
病期 IV : 遠隔転移のある胸膜中皮腫

限局型 悪性胸膜中皮腫

上記の病期 1参照

進展型 悪性胸膜中皮腫

上記の病期 IIIIIIV参照  

この要約における治療を論ずるために、悪性胸膜中皮腫は限局型か進展型のどちらかに分類します。

参考文献

  1. Chahinian AP, Pass HI: Malignant mesothelioma. In: Holland JC, Frei E, eds.: Cancer Medicine e.5. 5th ed. Hamilton, Ontario: B.C. Decker Inc, 2000, pp 1293-1312. 
  2. Sugarbaker DJ, Strauss GM, Lynch TJ, et al.: Node status has prognostic significance in the multimodality therapy of diffuse, malignant mesothelioma. J Clin Oncol 11 (6): 1172-8, 1993.  [PUBMED Abstract]
  3. Butchart EG, Ashcroft T, Barnsley WC, et al.: Pleuropneumonectomy in the management of diffuse malignant mesothelioma of the pleura. Experience with 29 patients. Thorax 31 (1): 15-24, 1976.  [PUBMED Abstract]
  4. Rusch VW: A proposed new international TNM staging system for malignant pleural mesothelioma. From the International Mesothelioma Interest Group. Chest 108 (4): 1122-8, 1995.  [PUBMED Abstract]

トップ



治療選択概観

胸膜中皮腫は、限局型胸膜中皮腫を除いて、通常治りません。積極的な治療により長期生存する患者さんもいますが、異なる治療法により、もしくは集学的治療法により、全体の生存率(overall survival (OS)が有意に変わるかどうかははっきりしません。初期の患者さんの選択された人に対する胸膜外肺全摘術は、無再発生存期間を改善するかもしれません。しかし、それが全体の生存期間にどれだけ寄与するかは、知られていません(1)。胸膜切除や肺剥皮術は、有症状の胸水や、腫瘍による不快感や、浸潤性腫瘍による疼痛を一時的に和らげるかもしれません。胸膜切除や肺剥皮術の手術死亡率は2%未満で(2)、胸膜外肺全摘術の手術死亡率は6%から30%です(1,3)。外科手術療法に、放射線療法や化学療法や双方を追加しても生存期間は改善しませんでした(2)。胸膜中皮腫に放射線療法を行うと、患者さんの大多数において疼痛が軽減されることが示されました。しかし、症状が改善される期間は短いです(4,5)。単剤や多剤併用による化学療法の効果が、単独療法や集学的療法で評価されました。最も研究された薬剤はドキソルビシン(doxorubicin)で、評価された患者さんの約15から20%に部分的に奏効(partial responsesしました(6)。小規模の第U相試験で、多剤併用化学療法のいくつかは、高い奏効率を示すと報告されました。しかし、報告された副作用は強く、これらの多剤併用療法で生存期間が延長や、症状改善期間が延長するという証拠はありませんでした(6,7)。胸水の再発には、胸膜硬化術が選択される事がありますが、すでにある大きな腫瘍によって肺を十分に拡張できないために胸膜癒着の失敗が引き起こされます。

参考文献

  1. Rusch VW, Piantadosi S, Holmes EC: The role of extrapleural pneumonectomy in malignant pleural mesothelioma. A Lung Cancer Study Group trial. J Thorac Cardiovasc Surg 102 (1): 1-9, 1991.  [PUBMED Abstract]
  2. Rusch V, Saltz L, Venkatraman E, et al.: A phase II trial of pleurectomy/decortication followed by intrapleural and systemic chemotherapy for malignant pleural mesothelioma. J Clin Oncol 12 (6): 1156-63, 1994.  [PUBMED Abstract]
  3. Sugarbaker DJ, Mentzer SJ, DeCamp M, et al.: Extrapleural pneumonectomy in the setting of a multimodality approach to malignant mesothelioma. Chest 103 (4 Suppl): 377S-381S, 1993.  [PUBMED Abstract]
  4. Bissett D, Macbeth FR, Cram I: The role of palliative radiotherapy in malignant mesothelioma. Clin Oncol (R Coll Radiol) 3 (6): 315-7, 1991.  [PUBMED Abstract]
  5. Ball DL, Cruickshank DG: The treatment of malignant mesothelioma of the pleura: review of a 5-year experience, with special reference to radiotherapy. Am J Clin Oncol 13 (1): 4-9, 1990.  [PUBMED Abstract]
  6. Weissmann LB, Antman KH: Incidence, presentation and promising new treatments for malignant mesothelioma. Oncology (Huntingt) 3 (1): 67-72; discussion 73-4, 77, 1989.  [PUBMED Abstract]
  7. Ong ST, Vogelzang NJ: Chemotherapy in malignant pleural mesothelioma. A review. J Clin Oncol 14 (3): 1007-17, 1996.  [PUBMED Abstract]

トップ



限局期 悪性胸膜中皮腫 (病期 I)

標準治療選択肢:(1)

  1. 孤立性胸膜中皮腫:広範囲な無病変切除縁を確保するために、周囲構造物を含めた1塊(en bloc)とした外科的切除。最大限の治癒可能性を確保するために無茎ポリープ状病変は外科的切除をするべきです(2)
  2. 胸腔内胸膜中皮腫:
    A. 姑息的外科手術療法(胸膜切除術と肺剥皮術 )で、放射線療法が追加することあり。
    B.
     胸膜外肺全摘術
    C.
     姑息的放射線療法

臨床評価中治療選択肢:

1. 外科手術後の胸腔内化学療法(3,4)
2. 集学的療法(4−6)
3. 他の臨床試験。

参考文献

  1. Antman KH, Li FP, Osteen R, et al.: Mesothelioma. Cancer: Principles and Practice of Oncology Updates 3(1): 1-16, 1989. 
  2. Martini N, McCormack PM, Bains MS, et al.: Pleural mesothelioma. Ann Thorac Surg 43 (1): 113-20, 1987.  [PUBMED Abstract]
  3. Markman M, Kelsen D: Efficacy of cisplatin-based intraperitoneal chemotherapy as treatment of malignant peritoneal mesothelioma. J Cancer Res Clin Oncol 118 (7): 547-50, 1992.  [PUBMED Abstract]
  4. Rusch V, Saltz L, Venkatraman E, et al.: A phase II trial of pleurectomy/decortication followed by intrapleural and systemic chemotherapy for malignant pleural mesothelioma. J Clin Oncol 12 (6): 1156-63, 1994.  [PUBMED Abstract]
  5. Sugarbaker DJ, Mentzer SJ, DeCamp M, et al.: Extrapleural pneumonectomy in the setting of a multimodality approach to malignant mesothelioma. Chest 103 (4 Suppl): 377S-381S, 1993.  [PUBMED Abstract]
  6. Vogelzang NJ: Malignant mesothelioma: diagnostic and management strategies for 1992. Semin Oncol 19 (4 Suppl 11): 64-71, 1992.  [PUBMED Abstract]

トップ



進行期 悪性胸膜中皮腫 (病期 II、III、IV

注:この章の本文中にある引用番号の後ろに、証拠水準が続いています。PDQ編集委員会は、読者が判断の治療戦略の報告結果に関する証拠の強さを示すために、公式順位分類を使用します。(証拠水準詳細についてはPDQ要約を参照)

標準治療選択肢

1.

胸水の排液(drainage:ドレナージ)や、胸部管(胸腔ドレーン:chest tube) による胸膜癒着術や、胸腔鏡下胸膜癒着術などの対症療法(1)

2.

選択された患者さんにおける姑息的外科手術療法(2,3)

3.

姑息的放射線療法(4,5)

4.

単剤化学療法。ドキソルビシンdoxorubicin、エピルビシンepirubicin、マイトマイシンmitomycin、シクロホスファミドcyclophosphamide、シスプラチンcisplatin、カルボプラチンcarboplatin、イフォスファミドifosfamideでは、部分奏効(Partial responsesが報告されました(6−8)

5.

多剤併用化学療法(臨床評価中)(6,7,9)。

6.

集学的療法の臨床試験(10−14)。

7.

腔内療法。小規模の臨床研究において、胸腔内か腹腔内への化学療法剤(例えば、シスプラチンcisplatin、マイトマイシンmitomycin、シタラビンcytarabine)の投与で、腫瘍径の一時的な縮小と胸水の一時的な制御が報告されています(15−17)。腔内療法の意義を定義するためには、追加研究が必要です。

化学療法の多くの第II相試験が報告されています(6,7,9)。治癒目的の外科手術対象外の胸膜中皮腫の患者さんで、化学療法をうけたことのない人で、葉酸拮抗剤のペメトレキセドpemetrexed(アリムタAlimta(Lily))とシスプラチンcisplatinの安全性と有効性が、くじ引き試験の第3相試験で示されました(18)証拠水準1iiA)。この研究は、ペメトレキセドpemetrexedアリムタAlimtaLily))(500 mg/m2)とシスプラチンcisplatin (75 mg/m2初日)を、シスプラチンcisplatin単独(75 mg/m2 初日静脈注射、21日毎)と比較しました。全体で456人が参加し、226人がペメトレキセドpemetrexedとシスプラチンcisplatinを投与され、222人がシスプラチンcisplatin単独投与、8人は投与を受けませんでした。117人が参加した後から、副作用を減少させるために葉酸とビタミンB12が加えられました。最初の化学療法が投与される1から3週間前から葉酸 (350-1,000 μg 経口)は毎日与えられ、治療が終了する1から3週間後まで続けられました。最初の化学療法が投与される1から3週間前にビタミンB12(1,000 μg 筋肉注射)は注射され、治療が終了するまで9週間ごとに続けられました。全員の患者は皮膚の発疹を予防するためにデキサメサゾンDexamethasone (4 mg) か同等の力値の副腎皮質ステロイドcorticosteroidを、ペメトレキセドpemetrexed投与の前日、当日、翌日に、1日2回内服しました.

無作為割付して治療を受けたすべての患者の分析で、ペメトレキセドpemetrexed(アリムタAlimta(Lily))  とシスプラチンcisplatinの併用療法は、シスプラチンcisplatin単独療法に比較して有意に生存期間が延長しました。中間生存期間はそれぞれ12.1対9.3か月(P=.020)でした。ペメトレキセドpemetrexed(アリムタAlimta(Lily))  とシスプラチンcisplatinの併用療法と対照療法の患者さんの死亡に対する危険比は0.77でした。進行までの中間期間はペメトレキセドpemetrexed(アリムタAlimta(Lily))  とシスプラチンcisplatinの併用療法で有意に長かった(5.7対3.9か月、P=0.001).併用療法の優位性はビタミン追加亜集団においても示されました。中間生存期間は併用化学療法群とシスプラチンcisplatin単独療法群でそれぞれ13.3対10.0か月でした(P=0.051).ペメトレキセドpemetrexed(アリムタAlimta(Lily))とシスプラチンcisplatin併用療法の主たる副作用は、骨髄抑制、疲労感、嘔気、嘔吐、呼吸困難です.3から4度の副作用のほとんどは、ビタミン追加で、有効性を損なわず有意に減少することができました.

初回治療の悪性胸膜中皮腫に対して、シスプラチン単独と、チミジン合成酵素阻害剤であるraltitrexedとシスプラチンの組み合わせを比較するために、250名の無作為化第III相試験が行われました(がんの研究と治療のための欧州機関European Organisation for Research and Treatment of Cancer(EORTC-08983) (19)。シスプラチン(80mg/m静脈注射)を1日目に単独で与える、あるいはraltitrexed3mg/ m)と共に投与するします。毒性による死亡はない、主な副作用はグレード3または4の毒性で好中球減少症と嘔吐であり、併用群で2倍頻繁に報告されました。測定可能病変を有する213例のうち、奏効率はそれぞれ、13.6%対23.6パーセントでありました(P = 0.056)。生活の質(quality of lifeに差は認められませんでした。併用群は生存率の増加と関連していました。全生存期間中央値および1年生存率はそれぞれ8.811.4ヶ月、46%対40%でした(P = 0.048(19) 証拠水準:1iiA

参考文献

  1. Boutin C, Viallat JR, Rey R: Thoracoscopy in Diagnosis, Prognosis and Treatment of Mesothelioma. In: Antman K, Aisner J, eds.: Asbestos-Related Malignancy. Orlando,Fla: Grune & Stratton, 1987, pp 301-21. 
  2. Butchart EG, Ashcroft T, Barnsley WC, et al.: The role of surgery in diffuse malignant mesothelioma of the pleura. Semin Oncol 8 (3): 321-8, 1981.  [PUBMED Abstract]
  3. Martini N, McCormack PM, Bains MS, et al.: Pleural mesothelioma. Ann Thorac Surg 43 (1): 113-20, 1987.  [PUBMED Abstract]
  4. Bissett D, Macbeth FR, Cram I: The role of palliative radiotherapy in malignant mesothelioma. Clin Oncol (R Coll Radiol) 3 (6): 315-7, 1991.  [PUBMED Abstract]
  5. Ball DL, Cruickshank DG: The treatment of malignant mesothelioma of the pleura: review of a 5-year experience, with special reference to radiotherapy. Am J Clin Oncol 13 (1): 4-9, 1990.  [PUBMED Abstract]
  6. Chahinian AP, Antman K, Goutsou M, et al.: Randomized phase II trial of cisplatin with mitomycin or doxorubicin for malignant mesothelioma by the Cancer and Leukemia Group B. J Clin Oncol 11 (8): 1559-65, 1993.  [PUBMED Abstract]
  7. Ong ST, Vogelzang NJ: Chemotherapy in malignant pleural mesothelioma. A review. J Clin Oncol 14 (3): 1007-17, 1996.  [PUBMED Abstract]
  8. Lerner HJ, Schoenfeld DA, Martin A, et al.: Malignant mesothelioma. The Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) experience. Cancer 52 (11): 1981-5, 1983.  [PUBMED Abstract]
  9. Andreopoulou E, Ross PJ, O'Brien ME, et al.: The palliative benefits of MVP (mitomycin C, vinblastine and cisplatin) chemotherapy in patients with malignant mesothelioma. Ann Oncol 15 (9): 1406-12, 2004.  [PUBMED Abstract]
  10. Mattson K, Holsti LR, Tammilehto L, et al.: Multimodality treatment programs for malignant pleural mesothelioma using high-dose hemithorax irradiation. Int J Radiat Oncol Biol Phys 24 (4): 643-50, 1992.  [PUBMED Abstract]
  11. Weissmann LB, Antman KH: Incidence, presentation and promising new treatments for malignant mesothelioma. Oncology (Huntingt) 3 (1): 67-72; discussion 73-4, 77, 1989.  [PUBMED Abstract]
  12. Vogelzang NJ: Malignant mesothelioma: diagnostic and management strategies for 1992. Semin Oncol 19 (4 Suppl 11): 64-71, 1992.  [PUBMED Abstract]
  13. Sugarbaker D, Harpole D, Healey E, et al.: Multimodality treatment of malignant pleural mesothelioma (MPM): results in 94 consecutive patients. [Abstract] Proceedings of the American Society of Clinical Oncology 14: A-1083, 356, 1995. 
  14. Sugarbaker DJ, Mentzer SJ, DeCamp M, et al.: Extrapleural pneumonectomy in the setting of a multimodality approach to malignant mesothelioma. Chest 103 (4 Suppl): 377S-381S, 1993.  [PUBMED Abstract]
  15. Markman M, Kelsen D: Efficacy of cisplatin-based intraperitoneal chemotherapy as treatment of malignant peritoneal mesothelioma. J Cancer Res Clin Oncol 118 (7): 547-50, 1992.  [PUBMED Abstract]
  16. Markman M, Cleary S, Pfeifle C, et al.: Cisplatin administered by the intracavitary route as treatment for malignant mesothelioma. Cancer 58 (1): 18-21, 1986.  [PUBMED Abstract]
  17. Rusch VW, Figlin R, Godwin D, et al.: Intrapleural cisplatin and cytarabine in the management of malignant pleural effusions: a Lung Cancer Study Group trial. J Clin Oncol 9 (2): 313-9, 1991.  [PUBMED Abstract]
  18. Vogelzang NJ, Rusthoven JJ, Symanowski J, et al.: Phase III study of pemetrexed in combination with cisplatin versus cisplatin alone in patients with malignant pleural mesothelioma. J Clin Oncol 21 (14): 2636-44, 2003.  [PUBMED Abstract]
  19. van Meerbeeck JP, Gaafar R, Manegold C, et al.: Randomized phase III study of cisplatin with or without raltitrexed in patients with malignant pleural mesothelioma: an intergroup study of the European Organisation for Research and Treatment of Cancer Lung Cancer Group and the National Cancer Institute of Canada. J Clin Oncol 23 (28): 6881-9, 2005.  [PUBMED Abstract]

トップ



再発 悪性胸膜中皮腫

注:この章の本文中にある引用番号の後ろに、証拠水準が続いています。PDQ編集委員会は、読者が判断の治療戦略の報告結果に関する証拠の強さを示すために、公式順位分類を使用します。(証拠水準詳細についてはPDQ要約を参照)

再発した胸膜中皮腫の治療は、初回治療のとき選択されなかった治療法や、薬物療法を通常施行します。標準の治療方法では、生存期間の延長や長期間症状を抑える事の証明がされませんでした。これらの患者は、新しい生物学的、化学療法薬剤や外科的治療に対する評価のための、第T相臨床試験、第II相臨床試験のための候補であると考えられます(1−5).以前に化学療法を受けていない再発性中皮腫の患者は、最初の化学療法であるシスプラチンcisplatin ペメトレキセドpemetrexedか、シスプラチン raltitrexedの候補となります。(進行悪性中皮腫(II、III、IV期)の項を参照してください)しかし、手術を受けるか、少なくとも最初の治療として化学療法を受けていないで再発した再発性中皮腫は、化学療法の候補となります。

以前にペメトレキセドpemetrexedが含まれていなかった化学療法を受けた243例で、最良の支持療法(best supportive careと、ペメトレキセドを比較した大規模な無作為化試験(くじ引き試験randomized study)がある(6)[証拠水準1iiA]。ペメトレキセド投与された患者で生存率の改善は示されていないが、無病生存率progression-free survival rateは、進行までの期間time-to-progression、および奏効率response ratesはペメトレキセドを支持しました。

参考文献

  1. Rusch V, Saltz L, Venkatraman E, et al.: A phase II trial of pleurectomy/decortication followed by intrapleural and systemic chemotherapy for malignant pleural mesothelioma. J Clin Oncol 12 (6): 1156-63, 1994.  [PUBMED Abstract]
  2. Markman M, Kelsen D: Efficacy of cisplatin-based intraperitoneal chemotherapy as treatment of malignant peritoneal mesothelioma. J Cancer Res Clin Oncol 118 (7): 547-50, 1992.  [PUBMED Abstract]
  3. Zucali PA, Ceresoli GL, Garassino I, et al.: Gemcitabine and vinorelbine in pemetrexed-pretreated patients with malignant pleural mesothelioma. Cancer 112 (7): 1555-61, 2008.  [PUBMED Abstract]
  4. Boutin C, Viallat JR, Van Zandwijk N, et al.: Activity of intrapleural recombinant gamma-interferon in malignant mesothelioma. Cancer 67 (8): 2033-7, 1991.  [PUBMED Abstract]
  5. Ong ST, Vogelzang NJ: Chemotherapy in malignant pleural mesothelioma. A review. J Clin Oncol 14 (3): 1007-17, 1996.  [PUBMED Abstract]
  6. Jassem J, Ramlau R, Santoro A, et al.: Phase III trial of pemetrexed plus best supportive care compared with best supportive care in previously treated patients with advanced malignant pleural mesothelioma. J Clin Oncol 26 (10): 1698-704, 2008.  [PUBMED Abstract]

トップ


重要:この情報は、主として医師、および他の医療従事者のためのものです。あなたがこの話題に関して質問をお持ちの場合、あなたの主治医に尋ねてください。

2011.9時点最新版(更新日20091月9日)、2011.9翻訳:秋葉直志