医師用治療情報 非小細胞肺癌


2011年6月最新版2011年7月更新) この情報は主に医師やほかの医療従事者用です.
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内容一覧    一般情報
細胞分類
病期情報
  肺癌の改訂版国際病期分類体系
  TNMの定義
治療選択概観
潜在ー非小細胞肺癌
0期ー非小細胞肺癌
T期ー非小細胞肺癌

U期ー非小細胞肺癌
VA期ー非小細胞肺癌

   
肺尖部胸壁浸潤肺癌
   
胸壁浸潤肺癌
VB期ー非小細胞肺癌
W期ー非小細胞肺癌
再発ー非小細胞肺癌
薬剤名


一般情報

統計

米国、2011年における肺癌(非小細胞と小細胞の合計)の推定新患者および死亡数は:[1]

新患者 221,130人、死亡数 156,940人。

予後因子

複数の研究が手術後の予後決定要因の特定し、さまざまな臨床病理学的要因の予後の重要性を得ています。不利な予後と相関がある .[6,14-17] 要因は次のとおりです。
  • 肺症状の存在。
  • 大きな腫瘍サイズ (> 3 cm)。
  • 非扁平上皮組織。
  • TNM 定義内の複数のリンパ節への転移。..[18-28]]
  • 血管への浸潤。.[15,29-31]


非小細胞肺癌の細胞分類

WHO(世界保健機構:World Health Organization)/国際肺癌研究会議の非小細胞肺癌に対する組織学的分類

1.       扁平上皮癌 Squamous cell carcinoma。

  • 乳頭 Papillary。
  • 淡明細胞 Clear cell。
  • 小細胞 Small cell。
  • 類基底細胞 Basaloid。

2.       腺癌 Adenocarcinoma。

  • 腺房 Acinar。
  • 乳頭 Papillary。
  • 細気管支肺胞上皮癌 Bronchioloalveolar carcinoma。
    • 非粘液 Nonmucinous。
    • 粘液 Mucinous。
    • 粘液と非粘液の混合、または中間細胞型 Mixed mucinous and nonmucinous or indeterminate cell type。
  • 粘液充実腺癌 Solid adenocarcinoma with mucin。
  • 混合亜型を伴った腺癌 Adenocarcinoma with mixed subtypes。
  • 特殊型 Variants。
    • 高分化胎児型腺癌 Well-differentiated fetal adenocarcinoma。
    • 粘液(コロイド)腺癌 Mucinous (colloid) adenocarcinoma。
    • 粘液嚢胞腺癌 Mucinous cystadenocarcinoma。
    • 印鑑腺癌 Signet ring adenocarcinoma。
    • 淡明腺癌 Clear cell adenocarcinoma

3.       大細胞癌 Large cell carcinoma。

  • 特殊型 Variants。
    • 大細胞神経内分泌癌 LCNEC (Large-cell neuroendocrine carcinoma)。
    • 混合大細胞神経内分泌癌 Combined large-cell neuroendocrine carcinoma。
    • 類基底細胞癌 Basaloid carcinoma。
    • リンパ上皮腫様癌 Lymphoepithelioma-like carcinoma。
    • 淡明細胞癌 Clear cell carcinoma。
    • 桿状表現型を伴う大細胞癌 Large-cell carcinoma with rhabdoid phenotype。

4.       腺扁平上皮癌 Adenosquamous carcinoma。

5.       多形性、肉腫様、肉腫性成分を伴う癌 Carcinomas with pleomorphic, sarcomatoid or sarcomatous elements。

  • 紡錘細胞および/または巨細胞を伴う癌 Carcinomas with spindle and/or giant cells。
  • 紡錘細胞癌 Spindle cell carcinoma。
  • 巨細胞癌 Giant cell carcinoma。
  • 癌肉腫 Carcinosarcoma。
  • 肺芽腫 Pulmonary blastoma。

6.       カルチノイド腫瘍 Carcinoid tumor。

  • 定型カルチノイド Typical carcinoid。
  • 非定型カルチノイド Atypical carcinoid。

7.       唾液腺型の癌Carcinomas of salivary-gland type。

  • 粘類表皮癌 Mucoepidermoid carcinoma。
  • 腺様嚢胞癌 Adenoid cystic carcinoma。
  • その他 Others。

8.       分類不能癌Unclassified carcinoma。



病期情報

病期を決定する過程には以下のものがあります:

  • 病歴
  • 身体診察
  • 標準臨床検査
  • 胸部X線検査
  • 造影剤を注入する胸部コンピュータ断層撮影(CT)スキャン。
  • FDG-PET検査

病理病期分類には以下が必要です:

  • 腫瘍の検査。
  • 切除断端。
  • リンパ節。

予後および治療の決定は以下の因子に基づきます:

  • 組織型。
  • 腫瘍の大きさと位置。
  • 胸膜浸潤。
  • 切除断端。
  • リンパ節の状態と位置。
  • 腫瘍の悪性度。
  • リンパ血管性浸潤。

肺癌の改訂国際病期分類体系

肺癌の改訂国際病期分類体系は、5,000人以上の患者の臨床データベースから得た情報に基づいて2010年、American Joint Committee on CancerAJCC)およびUnion Internationale Contre le Cancerによって採用されました。 [17] [18] これらの改訂は、患者の予後の特異性に重点をおいています。しかし、病期と予後の相関はPET検査が広く利用される以前のものです。

改訂の要約

この病期分類システムは現在、非小細胞肺癌NSCLCおよび小細胞肺癌の両方の分類および肺カルチノイドcarcinoidについて推奨されています。 [18]

T(原発腫瘍)の分類は以下のように再定義されている: [18]

  • T1は、T1a(大きさが2cm以下)およびT1b(大きさが2cm-3cm)に亜分類されている。
  • T2は、T2a(大きさが3cm-5cm)およびT2b(大きさが5cm-7cm)に亜分類されている。
  • T2(大きさが7cm超)はT3に再分類されている。
  • 同一肺葉内における多発性腫瘍結節はT4T3に再分類されている。
  • 同一肺内ではあるが異なる肺葉における多発性腫瘍結節はM1からT4に再分類されている。

N(所属リンパ節)分類については変更されていない。しかしながら、リンパ節の節について解剖学的境界を定義した新たな国際リンパ節マップが開発された。

M(遠隔転移)の分類は以下のように再定義されている:

  • M1M1aおよびM1bに細分されている。
  • 悪性胸水および心嚢貯留液はT4からM1aに再分類されている。
  • 対側肺における異なる腫瘍結節はM1aと考えられる。
  • M1bは遠隔転移を意味する。
表 1. 6版と7版の病期グループ比較
第6版と第7版の記載、TとM、病期分類a、b
6版 T/M 7版 T/M N0  N1  N2  N3 
T1 (≦2cm) T1a IA IIA IIIA IIIB
T1 (>2cm−3cm) T1b IA IIA IIIA IIIB
T2 (≦5cm) T2a IB IIA IIIA IIIB
T2 (>5cmー7cm) T2b IIA IIB IIIA IIIB
T2 (>7cm) T3 IIB IIIA IIIA IIIB
T3 浸潤 T3 IIB IIIA IIIA IIIB
T4 [同一肺葉腫瘤] T3 IIB IIIA IIIA IIIB
T4 [進展] T4 IIIA IIIA IIIB IIIB
M1 [同側肺] T4 IIIA IIIA IIIB IIIB
T4 [悪性胸水] M1a IV IV IV IV
M1 [対側肺] M1a IV IV IV IV
M1 [遠隔転移] M1b IV IV IV IV

T = 原発腫瘍;M = 遠隔転移;N0 = 所属リンパ節に転移なし;N1 = 同側気管支周囲および/または同側肺門リンパ節および肺内リンパ節転移(原発腫瘍によるこれらリンパ節への直接浸潤を含む);N2 = 同側縦隔リンパ節転移および/または気管支分岐部のリンパ節転移;N3 = 対側縦隔、対側肺門、同側または対側斜角筋前、または鎖骨上窩リンパ節転移。

a太字のセルは、特にTNMカテゴリーについて第6版からの変更を示す。

b掲載許可Reprinted with permission from Goldstraw P, Crowley J, Chansky K, et al.: The IASLC Lung Cancer Staging Project: Proposals for the revision of the TNM stage groupings in the forthcoming (seventh) edition of the TNM classification of malignant tumours. J. Thorac Oncol 2:706-14, 2007.


TNMの定義

AJCCは非小細胞肺癌non-small cell lung cancerを定義するためにTNM分類を指定している。 [18]

表 2. 原発腫瘍 (T)
TX 原発腫瘍の存在が判定できない、あるいは画像上または気管支鏡的には観察できないが喀痰または気管支洗浄液中に悪性細胞が存在することで腫瘍の存在が分かる。
T0 原発腫瘍を認めない。
Tis 上皮内癌Carcinoma in situ.
T1 腫瘍の最大径が3cm以下で、肺組織または臓側胸膜に囲まれており、気管支鏡的にがん浸潤が葉気管支より中枢に及ばないもの(すなわち、主気管支に及んでいない)。b
T1a 最大径が2cm以下の腫瘍。
T1b 最大径が2cm超であるが3cm以下の腫瘍。
T2 3cm超であるが7cm以下の腫瘍または以下の特徴のいずれかを有する腫瘍(これらの特徴を有するT2腫瘍は5cm以下であればT2aに分類される):
腫瘍浸潤が主気管支に及ぶ。
気管分岐部より2cm以上離れているもの。
臓側胸膜に浸潤のあるもの(PL1またはPL2)。
肺門に及ぶ無気肺または閉塞性肺炎があるが一側肺全体に及ばないもの。
T2a 最大径が3cm超であるが5cm以下の腫瘍。
T2b 最大径が5cm超であるが7cm以下の腫瘍。
T3 7cm超の腫瘍または以下のいずれかに直接浸潤している腫瘍:
壁側胸膜(PL3)胸壁(上溝腫瘍(肺尖部胸壁浸潤癌)を含む)、横隔膜、横隔神経、縦隔胸膜、または壁側心膜。
主気管支に及ぶ腫瘍(気管分岐部から2cm未満の距離に及ぶbが、気管分岐部に浸潤のないもの)。
無気肺あるいは閉塞性肺炎が一肺全体に及ぶもの、または同一肺葉内に存在する離れた腫瘍結節。
T4 腫瘍の大きさにかかわらず、以下のいずれかに浸潤しているもの:
縦隔、心臓、大血管、気管、反回神経、食道、椎体、気管分岐部、または異なる同側肺葉内に存在する離れた腫瘍結節。

aAJCCによる掲載許可:Lung. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 253-70.

b大きさと無関係に浸潤が気管支壁内に限局している表層浸潤型の腫瘍がまれにあり、その場合、進展が主気管支に及ぶものでもT1aに分類する。

表 3. 所属リンパ節 (N)a

NX 所属リンパ節の評価が不可能。
N0 所属リンパ節に転移を認めない。
N1 同側気管支周囲および/または同側肺門リンパ節および原発腫瘍の直接浸潤を含む肺内リンパ節転移。
N2 同側縦隔リンパ節転移および/または気管支分岐部のリンパ節転移。
N3 対側縦隔、対側肺門、同側または対側斜角筋前、または鎖骨上窩リンパ節転移。

aAJCCの掲載許可:Lung. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 253-70.

表 4. 遠隔転移 (M)a

M0 遠隔転移を認めない。
M1 遠隔転移あり。
M1a 対側肺葉内に存在する離れた腫瘍結節あるいは胸膜結節または悪性胸水(または心嚢液)を伴う腫瘍。b
M1b 遠隔転移あり。

aAJCCの掲載許可:Lung. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 253-70.

b肺がんに伴う胸水(および心嚢液)のほとんどは腫瘍によるものである。しかしながら、少数の患者で複数回、胸水(および心嚢貯留液)の細胞病理学的検査を実施しても腫瘍細胞陰性となる場合があり、この場合、液は非血性かつ非滲出性である。これらの検体検査の結果や臨床結果により、胸水が腫瘍と関係ないと決定される場合は、胸水を病期決定の要素から除外し、患者をM0に分類すべきである。

表 5. 病期a

病期 T  N  M 
潜在がん TX N0 M0
0 Tis N0 M0
IA T1a N0 M0
T1b N0 M0
IB T2a N0 M0
IIA T2b N0 M0
T1a N1 M0
T1b N1 M0
T2a N1 M0
IIB T2b N1 M0
T3 N0 M0
IIIA T1a N2 M0
T1b N2 M0
T2a N2 M0
T2b N2 M0
T3 N1 M0
T3 N2 M0
T4 N0 M0
T4 N1 M0
IIIB T1a N3 M0
T1b N3 M0
T2a N3 M0
T2b N3 M0
T3 N3 M0
T4 N2 M0
T4 N3 M0
IV Any T Any N M1a
Any T Any N M1b

aAJCCの掲載許可:Lung. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 253-70.



非小細胞肺癌の治療選択の概観

非小細胞肺癌(NSCLC:non-small cell lung cancer )においては、多くの限局性肺癌を除いて標準治療の結果は不良です。新たに非小細胞肺癌と診断された全ての患者は、新しい治療法を評価するための試験の潜在的候補者です。

手術は、この病気のための最も可能性のある治療の治療の選択肢です。
術後補助化学療法は切除した非小細胞肺癌患者に追加の利点があります。

放射線療法と化学療法を組み合わせは、少数の患者の完治と、多くの患者に一時的軽快を提供することができます。
予防的全脳照射(PCI:Prophylactic cranial irradiation )は脳転移の発生を低下させるかもしれませんが、生存期間延長の証拠はなく、予防的全脳照射(PCI)の生活の質への効果は不明です。 [1] [2] 進行期疾患の患者では、化学療法が生存期間中央値のわずかな改善をもたらしますが、全生存率は不良です。 [3] [4]

化学療法は疾患関連症状に短期改善をもたらします。いくつかの臨床試験で、化学療法の腫瘍関連症状および生活の質への影響を評価する試みが行われています。全体として、これらの研究は、化学療法が全生活の質に悪影響を及ぼすことなく腫瘍関連症状を制御できることを示唆しています。 [5] [6] しかし、化学療法の生活の質への影響については、さらなる研究を要します。一般に、体力(performance status パフォーマンスステータス)が良好で医学的に健康な高齢患者は、治療によってより年齢の低い患者と同じ利益を得ます。

非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

病期 (TNM ) 標準治療の選択肢
潜在 非小細胞肺癌 外科療法
0期 非小細胞肺癌 外科療法
気管支内療法
I期 非小細胞肺癌 外科療法
放射線療法
II期 非小細胞肺癌 外科療法
術前化学療法
術後追加化学療法
放射線療法
IIIA期
非小細胞肺癌
切除後または切除可能肺癌 外科療法
術前化学療法
術後追加化学療法
切除不能肺癌 放射線療法
化学放射線療法
肺尖部胸壁浸潤癌 放射線療法単独
放射線療法と外科療法
同時化学療法、 放射線療法と外科療法を伴う
外科療法単独 (選択した患者さん用)
胸壁浸潤肺癌 外科療法
外科療法と放射線療法
化学療法、 放射線療法 and/or 外科療法を伴う
IIIB期 非小細胞肺癌 異時または同時化学療法と放射線療法
化学療法、外科療法が続く (選ばれた患者さん用)
放射線療法単独
IV期 非小細胞肺癌 細胞障害性併用化学療法
併用化学療法化学療法、ベバシズマブ bevacizumabあるいはセツキシマブ cetuximabを伴う
上皮成長因子受容体チロシンキナーゼEGFR阻害剤(EGFR 変異患者さん用)
維持化学療法、最初の化学療法に続く
外照射放射線療法 (姑息治療用)
気管支内レーザー療法、 and/or腔内照射 (閉塞性病変用)
再発 非小細胞肺癌 放射線療法 (姑息治療用)
化学療法単独
外科療法 (単発脳転移で、特に選ばれた患者さん用)
レーザー療法または内部放射線療法 (気管支内病変用)
立体放射線外科療法 (特に選ばれた患者さん用)

現在評価段階にある分野は以下の通りです:

  • 局所治療(手術)の併用。
  • 領域治療(放射線療法)。
  • 全身治療(化学療法、免疫療法、標的薬物)。
  • より効果的な全身療法の開発。


潜在 非小細胞肺癌の治療

潜在 非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

潜在非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢は以下です。

  1. 外科療法


0期 非小細胞肺癌
の治療

0期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

0期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢は以下です。

  1. 外科療法
  2. 気管支内療法。これは光線力学療法、電気メス療法、凍結療法、ND-YAGレーザー療法を含みます。


T期 非小細胞肺癌の治療

T期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

T期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢は以下です。
  1. 外科療法
  2. 放射線療法

外科療法は1期非小細胞肺癌に対する治療選択肢です。肺葉切除、区域切除、楔状切除、適切なら袖状切除(気管支形成術)が行われます。


U期 非小細胞肺癌の治療

U期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

U期非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢は以下です。
  1. 外科療法
  2. 術前化学療法.
  3. 術後化学療法
  4. 放射線療法


VA期 非小細胞肺癌の治療

切除後/切除可能VA期、N2非小細胞肺癌の標準治療の選択肢

切除後あるいは切除可能肺癌の標準治療の選択肢は以下です。

  1. 外科療法
  2. 術前療法
    1. 術前化学療法
  3. 追加療法
    1. 追加化学療法
    2. 追加化学放射線療法
    3. 追加放射線療法

切除不能VA期、N2非小細胞肺癌の標準治療の選択肢

切除不能V期、N2非小細胞肺癌の標準治療の選択肢の選択肢は以下です。

  1. 放射線療法
    1. 化学放射線療法の候補にならない、局所進行切除不能肺癌患者さんの治療用.
    2. 姑息的治療を要する患者さん用.
  2. 化学放射線療法


肺尖部胸壁浸潤肺癌(Superior sulcus tumorT3, N0または1, M0
の標準治療の選択肢

肺尖部胸壁浸潤肺癌の標準治療の選択肢は以下です。

  1. 放射線療法単独.
  2. 放射線療法と外科手術療法.
  3. 放射線療法と外科療法を併用した同時化学療法
  4. 外科手術療法単独(選択された症例)


胸壁浸潤肺癌 (Chest wall tumor:
T3, N0または1, M0)の標準治療の選択肢

胸壁浸潤肺癌 (Chest wall tumor)標準治療の選択肢は以下です。

  1. 外科手術療法
  2. 外科療法と放射線療法.
  3. 放射線療法単独.
  4. 放射線療法と、外科療法を併用するかしない化学療法を加える.

VB期 非小細胞肺癌の治療

VB期非小細胞肺癌の標準治療の選択肢

VB期非小細胞肺癌の標準治療の選択肢は以下です。
  1. 異時または同時、放射線化学療法
  2. 化学療法、外科療法が続く(選択された患者さん用)
  3. 放射線療法単独.
    1. 局所進行で外科切除不能患者さんで、化学療法の候補にならない患者さん用
    2. 姑息的治療を行う患者さん用

W期 非小細胞肺癌の治療

W期 非小細胞肺癌の標準治療の選択肢

W期非小細胞肺癌の標準治療の選択肢は以下のです。
  1. 細胞障害性併用化学療法、これはプラチナ製剤(シスプラチンcisplatin またはカルボプラチンcarboplatin)とパクリタキセルpaclitaxel, ゲムシタビンgemcitabine, ドセタキセルdocetaxel, ビノレルビンvinorelbine, イリノテカンirinotecan, ペメトレキセドpemetrexedを用いる
    1. 治療に影響する因子
      1. 組織型
      2. 年齢と併存疾患
      3. 全身状態
  2. ベバシズマブbevacizumabまたはセツキシマブcetuximab による併用化学療法(非扁平上皮癌、無脳転移、無喀血患者さん用).
  3. 上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor(EGFR))遺伝子変異陽性患者さん用)
  4. シスプラチンCisplatin, ビノレルビンvinorelbine 、セツキシマブcetuximab(上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor(EGFR))を発現した非小細胞肺癌(NSCLC)患者さん用)
  5. 維持化学療法ペメトレキセドpemetrexed(4サイクルの非ペメトレキセドとプラチナ製剤(シスプラチンcisplatin またはカルボプラチンcarboplatin)による併用化学療法により不変または有効患者さん用)
  6. 外照射療法(external beam radiation therapy(EBRT))(局所有症状腫瘍増殖を緩和).[1-3]
  7. 気管支内レーザー療法および/または腔内照射療法(気管支閉塞病変用).[4]

再発非小細胞肺癌の治療

再発非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢

再発非小細胞肺癌に対する標準治療の選択肢は以下です。

  1. 放射線療法(姑息的目的).[1]
  2. 化学療法単独.以前にプラチナ製剤による化学療法を受けた患者さんには次の化学療法薬を含みます。

    1. ドセタキセルDocetaxel.[2,3]
    2. ペメトレキセドPemetrexed.[3]
    3. エルロチニブErlotinibこれはプラチナplatinumを組み合わせた化学療法およびドセタキセルdocetaxel化学療法が無効時.[4]
    4. ゲフィチニブGefitinib.[5]
  3. 単発脳転移の外科手術療法(厳選された患者さん用).[6]
  4. レーザー療法あるいは内部照射療法(気管支内病変用).[7]
  5. 立体的放射線外科療法(厳選された患者さん).[8,9]

放射線療法は局所腫瘍による症状の良好な改善をもたらす可能性がある。


薬剤名) 一般名:略語(商品名:略語)

シクロフォスファミド:CPA(エンドキサン)
イホスファミド:IFM(イホマイド(ifosfamide))

ゲムシタビン(gemcitabine):GEM(ジェムザール)
テガフール・ウラシル配合剤(ユーエフティ:UFT)

ビンクリスチン:VCR(オンコビン)
ビンブラスチン:VLB、VBL(エクザール)
ビンデシン:VDS( フィルデシン)
ビノレルビン(vinorelbine):VNR(ナベルビン)
パクリタキセル:PTX (タキソール:TAX、TXO)
ドセタキセルdocetaxel:DTX(タキソテールTaxotere:TXT)

エトポシド:VP-16、ETP(ラステット、ベプシド)
イリノテカンCPT-11(カンプト、トポテシン)
トポテカン:ハイカムチン

ドキソルビシン、アドリアマイシン:ADR、ADM 、DXR、DOX(アドリアシン)
マイトマイシン:MMC(マイトマイシン)
エピルビシン:EPI(ファルモルビシン)

シスプラチン(cisplatin):CDDP(ランダ、ブリプラチン)
カルボプラチン(carboplatin):CBDCA(パラプラチン)

セツキシマブ(Cetuximab):アービタックス(Erbitux)
ペメトレキセド(Pemetrexed):アリムタ(Alimta)
ベバシズマブ(Bevacizumab):アバスチン(Avastin)
エルロチニブ(Erlotinib):タルセバ(Tarceba)
ゲフィチニブ(Gefitinib):イレッサ(Iressa)
アムルビシン(Amrubicin):カルセド(Calsed)

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重要:この情報は、主として医師、および他の医療従事者のためのものです。あなたがこの話題に関して質問をお持ちの場合、あなたの主治医に尋ねてください。

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