胸腺腫の治療

患者さん用 要約


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説明

胸腺腫(きょうせんしゅ)はがん(悪性)細胞が胸腺組織に見つかる病気です.胸腺は胸骨(きょうこつ)の裏にある小さな臓器です.胸腺はリンパ球という白血球を作り、これは体中を回り感染と戦います.胸腺腫の患者さんはしばしば免疫系のほかの病気を持っています.胸腺腫の患者さんで最も多い病気は筋肉が弱くなる病気で、重症筋無力症と呼ばれています.

治療法

すべての胸腺腫の患者さんに治療があります.3種類の治療が用いられています。

  • 外科療法(手術でがんを取り出します).
  • 放射線療法(がん細胞を殺すために高照射量のレントゲン線あるいはほかの高エネルギー放射線を用います).
  • ホルモン療法(がん細胞が増殖するのを止めるホルモンを用います).化学療法(がん細胞を殺すための薬を用います)は臨床研究として研究されています.

病期と治療選択肢

非浸潤性胸腺腫

  • T期: がんが胸腺とその袋の中にだけ見つかる.

  1. がんを取り除く外科療法.
  2. まれに放射線療法.

浸潤性胸腺腫

  • U期: がんが周囲の脂肪あるいは胸腔(きょうくう)の内面に浸潤している.
  • V期: がんが胸腺周囲の臓器に浸潤している.
  • Wa期: がんが肺や心臓周囲の袋に入ってさらに広範囲にある.
  • Wb期: がんが血液やリンパ液を運ぶ管を介してさらに広範囲にある.
  1. がんを取り除く外科療法に引き続き行なう追加放射線療法.
  2. がんが外科療法で取り除けないなら、放射線療法だけ行なう.
  3. 化学療法の臨床研究.
  4. 外科療法に引き続き行なう化学療法の臨床研究.
  5. がんが外科療法で取り除けないなら、化学療法と放射線療法の両方の臨床研究.

 

再発: 再発とはがんが治療後に出てくることです.胸腺あるいは体のほかの部位に出てくるでしょう.

  1.がんを取り除く外科療法で,放射線療法を併用するかしない.
  2. 放射線療法.
  3. ステロイドのホルモン療法.
  4. 化学療法の臨床研究.

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(2000.2改定版 翻訳:秋葉 直志)